うた

フランスのニュースでも放送されたSusan Boyleさんのオーディション。
曲がまたレ・ミゼラブルでいいですね。もっと聴いていたいって思わせてくれる。
素敵な歌を聞くと、ついつい笑顔になってしまったり、
体の中からこみあげてくるものがあったりするんだよなぁと久々に思い出させてもらいました。
審査員たちの表情がまさにそういう変化をしていて、それもまた見ていて笑顔になります。

歩いても 歩いても

うちから歩いて5分のところに映画館があって、しかも外国映画を吹き替えでなく字幕で放映している(フランスは結構吹き替えが主流)。さすがパリ郊外!
先週の水曜日から是枝監督の「歩いても 歩いても」が公開されたので、先日早速旦那と見に行ってきた。平日の8時半からの回。そもそも小さな映画館だし、日本映画とあってお客さんは10人にも満たない。

アメリカの映画館は決して安くなかったし、ゴミが多くて汚いし、みんな平気で靴のまま足を前の座席にのっけるし、ポップコーンやソーダを貪りつづけ、映画の進行にあわせてキャーキャー歓声やら奇声やらを発するので、正直あんまり好きではなかった。平日の最終回であんまり人気のない映画を選べばゆっくりみられたけど。

そんなわけでポップコーンさえ売っていない(アイスの自販機のみ)小さな映画館で、映画を堪能しました。

映画自体はホームシックになるような懐かしいもので、引退した町医者のおじいちゃんの日常とか、おじいちゃんおばあちゃんの喧嘩とか、嫁姑の会話とか、そういうディティールがいちいち自分の祖父母を髣髴とさせるのでした。日本の家族、親族って結構みんなこんな感じなのかなあ。果たしてそれがどのくらいフランス人に理解・共感できるのかわからないのですが、後ろのおばあさん3人組は映画が淡々としすぎていると評していました。でも樹木希林の演技?キャラ?は絶賛してました。淡々とした日常、その中にあるメッセージって、フランス映画のお決まりだと思うんだけどなぁ。それにしても日本映画はどれもこれも美味しそうだ。

「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」

年明けに祖父が亡くなった。私が日本に一時帰国したその日だった。
お腹の子が元気にうまれてきてくれたら、一緒にお墓参りにいくからね。

パリのアパート探し

パリのアパート探しは大変だよと聞いてはいたものの、覚悟が甘かった・・・。
ベイエリアに引っ越したときも、周りからはここは貸し手市場だから大変だよと忠告されていたのだけど、結局サンフランシスコダウンタウンではなくもうちょっと南に住もうと決めてからは結構すぐにアパートが決まった。フランスなら旦那がフランス人だし、義父が保証人になってくれるっていってるし、1ヶ月もあれば見つかれるだろうと夫婦で高をくくっていたのだけど、蓋をあけてみるとアパートが決まるまで3週間、入居できたのは渡仏から1ヶ月半。その間、問い合わせた数は数十件、見に行ったのが十軒。これでもかなり順調だった方らしい。

物件情報はインターネットのみ。木曜日に発売される雑誌もあるようだけど、私は買ってないのでどちらのほうが情報が豊富かは不明。大家が直接情報をのせるPAPや不動産屋の情報を集めたSeLogerなどのサイトを毎日チェックして、ひたすら電話をかけRDVを取り付ける。が、RDVまでいけるのは10件かけて2、3件といったところ。大体が大家に確認してかけ直すといわれてそれっきりだったりする。

土地勘のないまま探し始めたので、最初は見られる物件をとりあえず見まくった。そうするうちに大体の相場とかエリアの雰囲気とかが分かってきて、結局私たちはパリ市内を諦め外へ外へ向かうことに。それと同時に色々物件を見ていくと自分たちのクライテリアがよりはっきりしてくる。そうなると電話で問い合わせる時に希望に合う物件かどうか確認しやすくなるので後々無駄足を省ける。私たちは「エレベーター有」「南向き」「バス・トイレ別」「浴槽有」というのが絶対条件になった。

パリのアパート探しで難しいのは、即入居がすくないこと。こちらでは退去の意思を3ヶ月前に伝えなければいけないらしく、大家もそれをうけて次の入居者を探し出す。当然、前の住人が住んでいる状態でアパートを見学して、入れ替わりで入居することになる。こちらもパリに住まいがあって引越しを考えているのであればとくに問題はないのだろうけれど、私たちのように居候状態だったりあるいはホテル暮らしの人にとっては1~3ヶ月後の入居というのはなかなか難しい。それでなるべく早く入居で来る物件を探すわけだけど、その中には3ヶ月前からアノンスをだしているけどなかなか借り手が決まらない物件も多くあるわけで、そういう物件にはなにかしらネガティブポイントがあるわけです。いい物件から決まっていくからね。ちなみに私たちが借りたアパートは、すでに前の住人はいなかったのだけど内装工事のためしばらく入居できませんでした。

そして一番の難関はもちろん、書類審査。今は経済も悪いので家を買うよりは借りてしのごうという人が増えているらしく、パリのアパート市場はさらに厳しくなっている。そして当然不況の煽りを受けて職を失くす人もいるわけで、大家はそういう人に貸してしまうことがないように、とにかく慎重に審査するのだ。そのために提出する書類が、あまりにも多い。

基本的に借りる本人たちの身分証明、収入証明から始まって、前年と一昨年の納税証明、銀行口座関連の書類や健康保険の書類も要求されたりする。これだけなら面倒くさいけど自分のだし集められる。でも大事なのは借りる当人ではなく保証人の方なのだ。つまり私たちが万が一家賃が払えなくなっても、必ず誰かから徴収できるようにするということ。私たちは幸い義父が快く引受けてくれたのだけど、たとえば日本人夫婦だったら会社に頼むくらいしか方法がないだろうし、難しいケースも多いだろうなぁと思った。んで保証人を頼むだけでもこちらとしては申し訳ないのに、保証人の身分証明、収入証明、納税証明、銀行口座書類、物件によっては会社からの雇用証明書まで要求されたりするので、家族でない人が万が一保証人になってくれたとして、こんなに色々な書類を後から後から要求されるとなると、毎回毎回頼みづらいだろうと思う。それでも保証人がいないと申し込める物件数は半減するので、なんとか見つけたいところ。引受けてくれるなら誰でもといいたいところだけど、保証人の経済状態によって借りられるかどうかが決まるので、それはちゃんとチェックしておかないといけない。基本的に月々の収入が借りたい物件の家賃の3倍以上ある人で(一つの物件では4倍以上といわれた)、賃貸ではなく持ち家がある人がいいらしい。いざってときに家を売ってでも金払えって言えるからみたい。

そこから先は、まあ運ですよね。妊娠後期の渡仏で、家も決まらなきゃ病院も探せないってんで結構あせっていたんですが、なんとか家も定まり、徒歩圏内に助産婦さんのキャビネも見つかり結果オーライ。とはいえもう二度と引っ越したくない気持ち満々ですが、賃貸に住んでいる以上いつかは再び通る道。今渡こそ、今渡こそは最後にしたい・・・。