人を好きになるって素敵なことだ。
恋とか愛とか、男女とか、そういうことじゃなくて、
その人と会えると嬉しくて、その人と話すと楽しくて、毎日が少し色鮮やかになる。
アメリカに来てから人と出会う事自体ぐっと減っていたのだけど、
最近そういう出会いが訪れて、なんだか素直に嬉しい。
高校生くらいまで、私は人の好き嫌いが激しかった。
特定のグループには属していなかったから、
嫌いな人とか合わない人と無理に付き合う必要がなかったし、
そうでなくても嫌いと思ったら拒絶していたように思う。
それはそれで自分の性格で、別に良いと思っていたけれど、
後にわざわざ敵を作る必要はないのかもって思ってからは、
嫌いな人からこそ学ぶべきところまことに大きいということ、
そして人を嫌うのはすごくパワーが必要で、
しかも自分には「負」しか残らないということに気がついた。
そういう心持ちでいると、結構どんな人にもいいところがあるものだ。
八方美人と言われればそれまでだけどね。
それでもこの人だけは側にいたくないかもっていう人はごく稀にいて、それは「邪悪」な人。
だけどそんな人も、多分こういう言葉しか浴びて来なかったんだなぁと思うと、
以前のように嫌うパワーを使わなくなる。
それでも無意味に尖ったその言葉を受けたくなくて離れてしまうんだけど。
私は友達と呼べる人が極めて少ない。
間口の狭い自分だけれど、誰かを好きになるチャンスだけは逃さないように、
これからもいろんなアンテナを張って生きていきたいな。