仕事

「自分にしかできない仕事をしたい」

というのはよく聞く話ですが、そんなのってすごく少ないと思う。
特殊な才能や職人レベルの技術を身につけているのならともかく、
そうでない場合はむしろ、多くの人ができる仕事をやる事になると思う。

前の会社で休職する事務の人に(その会社では事務は実質一人だったので)
その人がいなくなった後が不安だと話をしたら
「会社っていうのは社員が1人いなくなってもやっていけなくちゃいけないし、
なんだかんだいってreplaceできるものだ。うまくできないとしたら、
それは私の引き継ぎ方がいけなかったってこと。」と言って大量の引き継ぎを準備していた。
その時は現実的だけど寂しいこと言うなぁなんて思っていたけれど、
最近はその言葉の意味がやっと感じられるようになった。

自分にしか出来ない仕事を探すんじゃない。
誰でもできる仕事を、自分はどうやるかを考えるんだと思う。
どう楽しめるか、
どう相手を満足させられるか、
どう効率的にやるか、
どう新しくするか。

誰にでも得意なことと不得意なことがある。
そしてそれは一つの職業とまるまる重なるような大きなことではないはずだ。
あるいは逆の言い方をすれば、もっと根本的な部分だからこそ、
あらゆる仕事に共通しているかもしれない。
だから、自分の長所を生かせる、自分の短所をカバーできる、
そういう働き方を見つけられたらいいとおもう。
そう思っていくつものアルバイトをやってきた。
いよいよ定職に就くかもしれなくて、それでもそういう気持ちを忘れずにいたい。

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