夢で、妹犬に会った。
実家に人が集まっていて、皆が出かけてしまうんだけど、私とトトだけお留守番。
でもこれからもこうやってトトと過ごせるんだねって思って嬉しくて号泣して目が覚めた。
先日母がトトの夢を見たと言っていて、そういえばそろそろ四十九日だと言っていた。
犬に対してこういう風に書くのは飼っていない人からすれば滑稽なんだろうけど、
毎日を一緒に過ごしているという意味では人間と変わらない家族だから、本人達はいたって真剣なのだ。
四十九日って聞いたことはあるけどなんなのか良く知らなくて、色々ネットで見ていたらこんなものに行き当たった。
昔の人達の知恵なんだなぁと思った。
七日ごとに様子は見に行くけれど、それ以外の日はそっとしておく。
こんなに素晴らしい配慮があるだろうか。
別れを受け入れる過程は個人的なものだし、長さもプロセスも千差万別だとは思うけど、四十九日っていうのはとりあえずの区切りみたいになっているのだろうか。
四十九日を明日に控えて(日本では今日だけど)、少なくとも私は初めて彼女と再び会うことが出来たし、母も数日前に抱きしめたらしい。
それを魂が訪ねてくれたと考えるか、自分の心が見せたと考えるかは、解釈が分かれるところだと思うけど、私としてはどっちでもいい。いなくなったことが信じられないからこそ、夢でさえ会うことが出来なかった相手が、やっと出てきてくれた。それだけで十分。自分のエゴがそれを生み出したんだとしても、構わない。
海外にいて、トトがいない生活をほとんど味わっていないせいもあって、まだ実感が湧かないというのも事実だけど、昨日の夢のように、少しずつ私の中で整理がついてきているのだろう。忘れるわけじゃなくて、ちょっとの涙とたくさんの笑顔で、いつも彼女のことを思い出せるように。